はじめに

この記事は、体験型イベント Advent Calendar 2015の裏企画、 体験型イベント(裏) Advent Calendar 2015の12/13日(日)の分の記事として書かれたものです。

自己紹介

こんにちは、ぬるー(@_Nururin)と言います。
ENIG-ROIDでちょこちょこ公演制作関わったり司会したりしてます。
あとはパトラ会の「呪われたウェディング」大阪再演で新郎やったりしてました。

去年、ぼくはこの企画をただ読んでいました。 読んでて面白かったので、今年は書く事決まったら登録しようかなぁと思ってました。そしたら秒速で埋まりました。で、「埋まってたわwww」ってtwitterで言ってたらじょのさんが裏企画立ててくれたのでとりあえず登録しました。

そんな感じです。じょのさんありがとう。

何を書くか

正直ぼくはそんなにゲーム作ってる訳じゃないです。しかも制作側からの愚痴、みたいなのって表の方で十分出てると思います。なので制作者目線の事は書きません。

で。
さらに言うと、正直ぼくはそんなにゲーム参加したりしてる訳じゃないです。なので、あんまりドヤ顔で「こういう公演が非常に良いと思います」とか「こういう公演は微妙だと思います」とか言う気もないです。

なので。
もっとゆるい事を書きます。

というわけで。
「ぼくが人生で最も "体験した" と思うゲームベスト3」を発表したいと思います。いえーい。ゆるーい。

第三位

「ある宇宙船からの脱出」

はいこれです。今もなお語り継がれる公演の一つ、「ある宇宙船からの脱出」です。確かネタバレ解禁されてるよね。ちなみにぼくの初「リアル脱出ゲーム」。解禁されててもネタバレ見たくないって人は飛ばしてください。ネタバレしまくって話します。

まずですね、これがぼくの初めての「リアル脱出ゲーム」であり「体験型イベント」だったわけですよ。そりゃ体験した度高くなるよね。ただ、いくら初めてだったとしても、この公演じゃなけりゃベスト3には入らなかっただろうなって感じです。
そりゃ楽しいよ、(ちょっと詳細な人数忘れたけど)60人とかでラインダンスするし玉入れするし。その上初めての「謎解き」で小謎1つ1つに感動があったんだから余裕で超楽しかったです。神ゲーって感じでした。
そのあと何個か行ってるやつもこの時のテンションにはかないませんでした。

第二位

「Escape from The RED ROOM」

神ゲー。
まだの人は行きましょう。
ここの記事読んでる人たちはみんな行ってそうだけど、もし、万が一、奇跡的に、まだこの感動を味わってない(つまりこの先に味わう機会を残している)人がいたら、是非行きましょう。

第一位の前に・・・

惜しくも選外になってしまったゲームをいくつか挙げようと思います。せっかくなんで。こんな記事書くチャンスあんまりない気がしますんで。

「謎の部屋からの脱出」

これもめっちゃ前に行った公演です。具体的には宇宙船の次の次くらい、のはず。アジト型っていうのがどう楽しいのか刻み付けてくれた公演。まだやってるのすごいなぁって思います、総動員数何人なんだろう。結構恐ろしい数字になってそう。旧京都アジト懐かしいなぁ。

リアル攻略ゲーム「迷宮バアル攻略篇」

零狐春の公演。だいたい1年前ですね。形式としてはごく普通のヒミツキチ型的なやつなんですけどね、体験度高かったです。スタッフ陣とひたすら知り合いだったせいかもって思っちゃったので惜しくも選外って事で。間違いなく楽しかったんですけどね。

というわけでそろそろ

第一位を発表したいと思います。

・・・・・・第一位は!
なんと!
アレです!
アレ!










第一位

「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」

イエーーーーー!
ヒューヒューーーー!
サイコーーーーーーーーーーーー!!!

やっぱムジュラっすよね!

はい。

というわけで、ムジュラの仮面の話をします。前フリおわり。

「は?」って人へ。

ここで読み終わってくださって結構です。ぼくはムジュラの仮面の話がしたかっただけなんです。

本題

さて、なんでぼくがムジュラの仮面の話をしようと思ったか、です。

それは、ぼくが最も "体験" したと思っているゲームがムジュラの仮面だからです。世の中に大量に出回っている "体験" 型ゲームの5億倍ぐらい、このゲームを、このゲームの世界を "体験" したと思います。

"体験" って、なに?

さっきから(ていうか最初から)、体験体験って言ってます。とりあえずこの体験って言葉のぼくの中での定義みたいなものをまず話しておこうと思います。

体験
・実際に経験する事。

はいまずwikipediaの引用です。これだけだとどうしようもないですね。「実際に」の線引き次第でリアルなんちゃらゲームはぜんぶ体験じゃなくなりますし、ムジュラは体験じゃなくてリアルなんちゃらゲームは体験って言う事もできます。
なので、とりあえず線を引きます。ここでは「自分の意志で動いたか」くらいのところにしておきます。キャラを動かせるゲームは全部体験。

これで話が進められると思います。

体験型イベントの "体験" って、なに?

ムジュラの話するんじゃねーのかよ!みたいな声が聞こえてきそうです。でも比較対象って大切じゃないですか。

体験型イベントって、なにを体験してるんでしょうか。とりあえずぼくは謎解きイベントくらいしか体験型イベントってやつに行った事がないのでそれを例に挙げます。

・種々のストーリー。
・実際に閉じ込められる事。
・部屋やらなんやらの中を探しまわる事。
・剣を振ったり、敵を倒したり。

だいたいこんな感じじゃないでしょうか。

ムジュラに戻ります

この辺の体験って、つまりRPGですよね。さんざん言われてきた事だとは思いますが、リアルなんちゃらゲームがいわゆるコンシューマゲームに勝っている体験要素って、「現実世界で生身の身体を使って行われる事」なわけです。当然、それは様々なアドバンテージを生みます。リアルな時間の経過、リアルにかけられた鍵、リアルに隠された物、リアルに扱えるアイテム。

では、ぼくがムジュラの仮面で体験した事はなんなのか。
単純です。
「圧倒的に濃密なストーリー」です。

現実世界で行われた種々のイベントの体験度合いを、これが上回った。濃密なストーリー、この一点だけで上回った。これが今回のぼくの記事のメインテーマです。

ムジュラの仮面のストーリー

ムジュラの仮面のメインストーリーをご存知でしょうか。正直、ほとんどの人が知ってると思うので、ネタバレ気にせず書いてしまいます。

とある仮面がありました。古くから伝わる、強力な呪いの仮面でした。ふとした事からこの仮面を手にした小鬼は、その仮面の力を悪用し、ある町に月を落とそうとします。主人公リンクは、時の女神の加護を受け、月が落ちるまでのたった3日間を何度も繰り返しました。そして、ついに仮面の力を退け、月を空の彼方へと戻す事ができました。おしまいおしまい。

短そう。
濃密とはほど遠そう。
王道。
そう思ったかと思います。正解です。

このゲーム、メインのストーリーは、薄いと言っても過言じゃないです。世の中にRPGと呼ばれるゲームはたくさんあります。主人公が世界を救う王道メインストーリーを見たいならぶっちゃけ時オカとか風タクとかトワプリとかスカウォとかオススメしますし、そっちの方が本筋がしっかり書き込まれてます。

ムジュラの仮面の魅力

なのに、ぼくは「圧倒的に濃密なストーリー」って言いました。どういう事でしょう。

まぁつまり。

単純で短い王道ストーリーの中に、詰め込める限りのサブストーリーが詰め込まれているんです。それこそ他のゲームで見た事無いくらい、大量に、複雑に、サブストーリーが詰め込まれています。

もっと詳しく

そんなもんその他のゲームでもゲームの世界くらい体験できるだろって言われそうです。でも、大抵のゲームって、どっちかというとメインストーリーが深いと思います。なので、ムジュラにおけるストーリー体験は他のゲームとは全然違うと思ってます。

自分が自由に進められるサブイベントたちが、ムジュラにおける主な体験要素です。誘導付きで引っ張られるよくあるゲームのメインストーリーも、確かに面白いです。でも、そうじゃないところだからこそ体験してる感が得られたのだと思います。

ムジュラの仮面は、3日間で町を救うゲームです。その3日間をひたすら繰り返します。これが、最大の特徴です。

少しずつ違う3日間が何度も描かれます。ほとんど同じだけど、少し違う。主人公の動きで、少し影響を受けた3日間が描かれるんです。自分の行動が、世界に反映される。少しだけ。これが、楽しい。

3日間の動きが、何度も描かれます。普通のRPGだと、イベントAとイベントBが繋がっていたとしても、その間隔は指定されない事が多いと思います。昼夜の概念があるゲームでも、日付の進行まであるゲームは少ないと思います。どちらかといえばストレスになりやすい概念ですし。でも、3日間を繰り返すゲームなら話が違います。なんたって、すぐにやり直せる。詰まない。流れを忘れてもやり直せる。だから、イベントAとイベントBがガッツリ繋がる。何度でも繋がる。

自分の行動でイベントが発生して、それがいくつも積み重なって、たった1つの3日間を作れるゲーム。イベントを発生させるためにイベントをこなすゲーム。イベント同士の繋がりが見えてくるゲーム。キャラが立ってくるゲーム。この世界そのものに愛着がわいてくるゲーム。

ーーそして、そんな世界を、救えるゲーム。

ね、神ゲーでしょ?

体験

で、ぼくは、そういう、愛着の湧くものって、すごい "体験" だと思います。つまり自分の心が動いてるってことなわけで。それって、すごく "実際の経験" だと思います。そして、これが、ぼくの最大のゲーム体験です。はい、以上です。

つまり

ムジュラやりましょう。

おわり

長々書きました。ここまで読んでもらってありがとうございました。今年の記事の言葉を少し借りるなら、「ぼくにとっての『体験』の『面白さ』」の話がまぁまぁできたんじゃないかと思います。

この記事を読んで、ムジュラの仮面をプレイする人が増えてくれれば幸いです。

さいごに

ちなみにこれ12/13の23時頃に手打ちしてました。間に合ってよかった。
あ、でも、記事に若干尻切れとんぼ感があるのは実際にプレイして体験してほしいからです。
書ききれなかったとかそういうのじゃないです。
たぶん。

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